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日韓関係(ふるげんマンスリー185から)

韓国側から提起された慰安婦問題や徴用工問題などえ10年以上に冷え込んでいた日韓関係が、先日行われた日韓首脳会談を契機に向けて大きく動き出した。

<繰り返されるちゃぶ台返し>
手放しで喜べないし、信用はできません。なぜなら韓国政府はこれまで何度もそれまでの態度を一変させる、いわゆる”ちゃぶ台返し”を行ってきたから。2010年、この時は日韓併合100年という節目にあたり、当時の李 明博政権は大変親日で、日韓FTAの締結をはじめ日韓関係を強固なものにしたいという意思を持っていました。

そして日韓併合100年を境に、今後は過去を振り返らず、未来だけ向いて前進させたいとの強い意向を日本側に伝えてきた。日韓併合が行われた8月22日に首相談話を発表し「日韓友好の証」として韓国側が熱望していた、朝鮮王朝儀軌の引き渡しを決断した。「もう二度と過去を振り返ることはない」という李大統領の言葉を信じての決断であった。

ところが李大統領はその後、現職大統領として初めて竹島に上陸。日韓関係をぶち壊した。その後安倍政権下で慰安婦問題について「不可逆的合意」を、当時の岸田外相が日韓外相間で行ったにもかかわらず、反故にされた。残念ながら韓国政府は、これまでこうした”ちゃぶ台返し”繰り返してきた。「今回は大丈夫」と言われても簡単には信用できない。

<反日は韓国政府のキラーコンテンツ>
多くの韓国の政治家は日韓関係の重要性を認識している。個人的には親日であるが、表にだして言いにくいのが韓国政治だ。反日的な言動や行動をすることは、自分の政治的地位を守る上で大きな武器である。だからわざと反日的な言動や行動をします。特に、政治的に厳しい立場に置かれていたりするとなおさらだ。李大統領が竹島に上陸したのも実兄が逮捕され、政治的に追い詰めれていた時だ。反日は、韓国政治において、いわばキラーコンテンツである。

こうした現実を踏まえると、今回の日韓関係改善もはたして順調に進むかどうか、予断を許せない。慌てず少しづつ関係改善を進めていく必要がある。

 |Posted 2023.4.1|