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日本銀行から今秋 (2004年)新紙幣登場

新渡戸稲造の五千円札も今年で最後。今年の秋からは明治時代の小説家、樋口一葉になる。千円札は小説家の夏目漱石から、細菌学者の野口英世に変わる。国立印刷局では、現在、新紙幣の印刷が急ピッチで進められている。秋迄に約30億枚の準備が必要だからである。

新紙幣は日銀の窓口から金融機関を通じて流通してゆく。市場にある発行済みの現行紙幣は100億枚を超えており、日銀は2〜3年で新旧がほぼ入れ替わると見ている。

Q:裏のデザインはどうなるのか?

A:裏の図柄も変更になり、新一万円札は表の肖像画は福澤諭吉に変わりはないいが、裏の図柄は雉(きじ)から鳳凰(ほうおう)になる。京都府宇治市にある平等院にある鳳凰像だそうだ。五千円札は富士山から燕子花(かきつばた)に千円札は丹頂鶴から富士山と桜に変わる。

Q:女性の肖像画が使われるのは初めてか?

A:正確には1885年に紙幣が日銀券になってから初めてである。それ以前、明治政府が発行した政府紙幣の中に神功皇后の肖像を使ったものがある。日銀券でも二千円札には女性である紫式部が登場しているが、これは肖像ではなく図柄だったようだ。

Q:海外の新紙幣の状況は?

A:最近では。アメリカが2003年に20ドル札を新紙幣に切り替えた。カンダは2002年に新5ドル札を発行している。欧州では2002年1月にユーロの銀行券が発行された。

2004年 1月 1日 : 日本経済新聞特集、技術満載、IT偽造にNO より

 |Posted 2006.8.5|