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徳川 恒孝 (徳川宗家18代当主)世界に示したい質素倹約の精神

tokugawa1.jpg江戸時代265年を支えたのは「自然との共生」と言う遺伝子だった。徳川宗家18代当主の徳川恒孝さん(71)が著した「江戸の遺伝子」の中で書いている、それは今や世界のキーワードになっている。その省資源文明の遺伝子を持つ日本人こそが世界の未来の方向性を示せるという。
【現代に生かさなければならない遺伝子】とは何か? これからは地球規模で将来の資源と人口のバランス考えなければ大変ことになる。自然との素晴らしい共生を265年もしてきて、完全な省資源社会をつくった。鎖国というユニークな体制の中で日本独自の文明文明をつくった。当時3,000満人を超えた人々がいた。植民地から金が入ってくるわけではなし、資源には限界があった。その中でどう公平に生きるかとう考えかたが行き渡った。
江戸時代の始めからヨーロッパは植民地の獲得に乗り出していた、日本はその中に入っていないので楽しみはお金がなくても出きることに気がついた。江戸中の人が武士も含めて川柳をつくるのに熱狂する。自分の貧乏も笑い飛ばしてしまう。ものの考え方がお金中心から本当の楽しみって何か?不思議な文化がの力がそこにできた。

【江戸時代の徹底したリサイクル、森つくりの発想は現在とても大切なことである】江戸時代に里山とうものができた。木を植えると水が綺麗になり、栄養分が川に流れ、魚が増えて食料事情もよくなる。ものを捨てないリサイクル社会を徹底しました。人の排泄物も農民が集めて有機肥料として活用した。ぜいたくもやめた。将軍から下々の者まで質素倹約が美徳となった。徳川吉宗は冬でも木綿を着て裸足で歩いている。江戸に戻るということは自然に戻るということで、生き方そのものを自然と密着させる。江戸時代は自然と一致する質素で明るい社会をつくることを目指していました。(2011年03月18日・中日新聞より一部抜粋)

 |Posted 2011.3.24|