最近、新しい家を買いました。
システムキッチンの調理器をガスレンジにするか、それとも見た目もすっきりとクリーンで、
これからの時代にふさわしいIH式にするかの選択になり、
やはり『これからはIH式や』ということで、すぐにIH式に決まりました。
その直後、新聞に『IHクッキングヒーターは、電磁波がたくさん漏れていて危険である』といったような記事が大きく掲載され、それを見た家内が、『残念やけど、従来からのガスレンジにしておきましょう』と言いました。
私の現在の研究領域は、健康増進・疾病予防(特にがん予防)が中心で私としても電磁波に心配がありましたので、とりあえずはガスレンジにしておいて、不安が解消されたら、ぜひIH式に入れ替えようと、それができるように200Vの配線もしておきました。
科学者としてのいつもの習慣で、きちんとしたデーターや根拠に基づかないことは、安易に信用しないようにしておりますし、いたずらに不安がっていることが、杞憂ではないかと思ったので、自分でアメリカ製のIHクッキングヒーター用の電磁波測定器を購入して測定することにしました。
余談ですが、趣味で色々な測定器(たとえば、オシロスコープ、周波数カウンターなど)を、ずっと以前から持っており、趣味と実益を兼ねて活用しておりますが、それに今回また一つ、電磁波測定器が追加されたということになります。
そして、市販の4社のビルトイン式製品について、様々な測定をしてみました。
結果は、いずれも予想をはるかに下回る値となり、ひと安心しました。
(写真は試験中の三重大学大学院・生物資源学研究科 田口寛教授)
しかし、IHクッキングヒーターの安全性についての最終判定を出すには、やはり公式な方法で測定し、その値を科学的な根拠に基づいた国際的な指針類と比較しないといけないと判断しました。
そこで、公式な測定法のことなど色々と勉強して「電磁波測定規格IEC62233」の規格に従ってガイドライン値と比較してみました。
その結果、いずれもそのガイドラインの値よりも、はるかに下回っていることが判明し、市販あらためて4社の製品を測定し、その結果を「国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)」ののIHクッキングヒーターは、国際的なガイドラインを十分に満たしていることがわかりました。
自分で実際に測定したことで、いたずらに不安がって、こんなクリーンで便利なものを使わないでいる事が杞憂であったと判断できましたので、今後は安心して使っていきたいと思っています。